イラン女性も文学界新人賞を受賞

受賞したのは、シリン・ネザマフィ(Shirin Nezammafi)さん。朝日新聞の記事には載っていないが、テヘランから留学生として来日してわずか9年だそうだ。3年前には、留学生文学賞を受賞している。来日6年目だ。そのときの受賞によせて書いたものを読んだが、すでに母国語で書いたかのようなきれいな文章だ。
自分とひき比べるのもすっとこどっこいだが、彼女のように外国語の能力に優れた人の話を聞くと、強いあこがれを感じてしまう。
母国語ではない日本語で文章を書く人には、ネザマフィさんと同じ文学界新人賞受賞者の楊逸さんをはじめ、リービ英雄さん(現・法政大学教授)、アーサー・ビナードさん(朝日新聞にコラムを連載などしていた詩人)らがいるものの、「話せる人」に比べて数は圧倒的に少ない。ネザマフィさん、しかも若くて美人。これからの活躍が楽しみ。